「働き続けたい。もう、続けられないかもしれない」
そう思った時期はありませんか?
私は、ありました。
うちの息子は5歳。自閉症の診断を受けています。
産後、私は会社員を続けようとして、続けられませんでした。
今日は、会社を辞めるまでの話を書きます。
背中を押したのは、過去の自分でした。
🌙 体も心も、削られて
1歳を過ぎても息子の夜泣きはひどく、私はほとんど眠れませんでした。
体は重く、頭はぼんやり。
毎朝、保育園に送り出して、出社する。
眠れないまま働く日々でした。
眠れない夜の翌日。
集中力は明らかに落ちて、判断ミスが続きました。
取引先にご迷惑をおかけしてしまった日もあります。
「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど、ミスが増える。
自分でも、追いつめられているのが分かりました。
上司や同僚にも迷惑をかけてしまいました。
📞 急な「お迎えコール」のたびに
発達凸凹の息子は、保育園からの呼び出しも多かった。
熱、咳、ちょっとした不調。
呼び出しのたびに、私は会社を早退して、迎えに行きました。
上司に「すみません」。
同僚に「すみません」。
自分の仕事を引き継いでもらうたびに、「すみません」。
頭を下げ続けるのが、いつしか、いちばん苦しいことになっていきました。
自宅へ帰った後も、LINEなどで引き継ぎの質問がきます。
返信対応もしんどく、すぐに返事をしなければいけないプレッシャーにも晒されていました。
🌷 逆の立場だったらと思うと、苦しくなった
会社員を辞めるまで、私はずっと、ある声に縛られていました。
「不妊治療をしていた頃の、自分」の声です。
不妊治療を続けていた8年間。
お子さんの熱で早退する、子育て中の同僚の仕事を頻繁に引き継いでいました。
「気にしないで、早く帰ってあげてください!」
心の中では「先に産んだほうが勝ちなのかな…」
「変わってあげた分、ちゃんと返ってくるのかな」
などと思ってしまいました。
だから。
いざ、自分が早退する立場になると。
「早退した人の尻拭いをする立場、分かってるはずなのに」
頭を下げるたびに、苦しくなりました。
独身の同僚に頼むたび、過去の自分が私を責めるのです。
「あなたは、向こう側でしょ」と。
💼 それでも、辞める決心がつかなかった
会社を辞めようと、何度も思いました。
でも、決心がつかない。
キャリアも、収入も、人とのつながりも、すべてを失う気がして。
迷っているあいだも、息子の体調不良は続きました。
夜泣きも止まず、私の集中力は落ちていきました。
判断ミスが、また増える。
頭を下げる回数が、また増える。
眠れない夜が、また増える。
どこかで、何かが切れる気がしていました。
🍀 辞めた日のこと
辞めることを決めた日。
特別な出来事は、ありませんでした。
このままでは、死ぬときに後悔する。
思ったように生きられない。
せっかくこの世に生まれてきたのに、与えられた生を全うできないと思いました。
会社員を、続けたかった。
結果、続けることはやめました。
これ以上、心をすり減らしたくないと思い、退職を伝えました。
🌸 勇気を出して良かった
私はいまでも、ふと、過去の自分を思い出すことがあります。
働き方を変えるのは、普通のこと。
自分の心を守るための選択でした。
現状を変えるのは大変です。
勇気も要ります。
一度しかない子どもとの人生、できる限り後悔しない選択を今後も続けたいと思っています。