「働き続けたい。もう、続けられないかもしれない」
そう思った時期はありませんか?
私は、ありました。
うちの息子は5歳。自閉症の診断を受けています。
産後、私は会社員を続けようとして、続けられませんでした。
今日は、会社を辞めるまでの話を書きます。
背中を押したのは、過去の自分でした。
体も心も、削られて
1歳を過ぎても息子の夜泣きはひどく、私はほとんど眠れませんでした。
体は重く、頭はぼんやり。
毎朝、保育園に送り出して、出社する。
眠れないまま働く日々でした。
眠れない夜の翌日。
集中力は明らかに落ちて、判断ミスが続きました。
取引先にご迷惑をおかけしてしまった日もあります。
「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど、ミスが増える。
自分でも、追いつめられているのが分かりました。
上司や同僚にも迷惑をかけてしまいました。
急な「お迎えコール」のたびに
発達凸凹の息子は、保育園からの呼び出しも多かった。
熱、咳、ちょっとした不調。
呼び出しのたびに、私は会社を早退して、迎えに行きました。
上司に「すみません」。
同僚に「すみません」。
自分の仕事を引き継いでもらうたびに、「すみません」。
頭を下げ続けるのが、いつしか、いちばん苦しいことになっていきました。
自宅へ帰った後も、LINEなどで引き継ぎの質問がきます。
返信対応もしんどく、すぐに返事をしなければいけないプレッシャーにも晒されていました。
逆の立場だったらと思うと、苦しくなった
会社員を辞めるまで、私はずっと、ある声に縛られていました。
「不妊治療をしていた頃の、自分」の声です。
不妊治療を続けていた8年間。
お子さんの熱で早退する、子育て中の同僚の仕事を頻繁に引き継いでいました。
「気にしないで、早く帰ってあげてください!」
心の中では「先に産んだほうが勝ちなのかな…」
「変わってあげた分、ちゃんと返ってくるのかな」
などと思ってしまいました。
だから。
いざ、自分が早退する立場になると。
「早退した人の尻拭いをする立場、分かってるはずなのに」
頭を下げるたびに、苦しくなりました。
独身の同僚に頼むたび、過去の自分が私を責めるのです。
「あなたは、向こう側でしょ」と。
それでも、辞める決心がつかなかった
会社を辞めようと、何度も思いました。
でも、決心がつかない。
キャリアも、収入も、人とのつながりも、すべてを失う気がして。
迷っているあいだも、息子の体調不良は続きました。
夜泣きも止まず、私の集中力は落ちていきました。
判断ミスが、また増える。
頭を下げる回数が、また増える。
眠れない夜が、また増える。
どこかで、何かが切れる気がしていました。
辞めた日のこと
辞めることを決めた日。
特別な出来事は、ありませんでした。
このままでは、死ぬときに後悔する。
思ったように生きられない。
せっかくこの世に生まれてきたのに、与えられた生を全うできないと思いました。
会社員を、続けたかった。
結果、続けることはやめました。
これ以上、心をすり減らしたくないと思い、退職を伝えました。
🌸 勇気を出して良かった
私はいまでも、ふと、過去の自分を思い出すことがあります。
働き方を変えるのは、普通のこと。
自分の心を守るための選択でした。
現状を変えるのは大変です。
勇気も要ります。
一度しかない子どもとの人生、できる限り後悔しない選択を今後も続けたいと思っています。
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