「うちの子、一生みんなと同じことはできないのかな」

そう、覚悟していた時期がありました。
同じことを思っているお母さん、いませんか?

うちは、5歳の息子がいます。
自閉症の疑いがあると言われています。

年少・年中のころは、集団生活の中で、いつも個別行動。
今日は、息子が「みんなと一緒」を少しずつ覚えていった、3年間の話です。

玄関までの「お見送り」が、毎日の日課でした

年少で、いまの公立保育園に転園しました。
転園してからずっと、息子は私を玄関までお見送りに来ていました。

教室で「ばいばい」ができない。
玄関まで一緒に行かないと、落ち着かない様子でした。

毎朝、玄関でのお見送りが日課。
振り返ると、3年近くつづいた日課でした。

年長になって、教室で「ばいばい」できた日

変化が見えたのは、年長になってから。

ある日、息子は教室で「ばいばい」と言って、自分から先生のところに行きました。
玄関までついて来ない。

少し寂しいような、安心したような。
不思議な気持ちで、玄関を出ました。

分別がついてきたこと。
お友達と一緒にいることが、ルーチンになってきたこと。
たぶん、両方なのだと思います。

朝の絵本も、聞けるようになった

保育園では、朝8:30から絵本の時間があります。

年少・年中のころ、息子は紙芝居や絵本に、まったく興味を示しませんでした。
みんなが座って聞いているなか、ひとりで動き回っていました。

年長になって、やっと、息子もみんなと一緒に絵本を聞けるようになりました。
小さなことかもしれません。
でも、母としてはとても大きな変化でした。

「仲良しの子」が、やっとできた

もうひとつ、嬉しい変化がありました。
息子に、仲良しのお友達ができたのです。

✅️ 朝、登園すると、お友達を見つけて必ず隣に座る
✅️ お友達の名前を呼んで、自分から声をかける
✅️ お家でも、お友達の名前を話すようになった

「お友達の名前を呼ぶ息子」を見られる日が来るなんて、想像していませんでした。
胸がいっぱいになりました。

そして、年長5月の運動会

年少・年中の運動会は、ずっと個別行動でした。
ひとりで違うことをして、みんなの輪に入れない息子。

「みんなと同じ」ができたら、どんなにいいだろう。
そう思いながら、毎年見守っていました。

年長から、運動会が10月から5月に変わりました。
入学前の小さな運動会でしたが、それでも私は緊張していました。

──そして、本番。

息子は、最初から最後まで、みんなと一緒に動けたのです。

もちろん、完璧ではありません。
目線はずっと、客席の私を見ていました。
ちらちらと、母を確認しながらの全体行動でした。

でも、それでよかった。
ずっと、ずっと、よかったのです。

「一生できない」と、思っていた

本当のことを言うと。

私は、「息子は一生みんなと同じことはできないかもしれない」と覚悟していました。
変わるとは、思っていなかったのです。

だから、運動会の日。
息子がみんなと一緒に動いているのを見て、びっくりしました。

子どもは、変わる。
親が思っているより、ずっと先のスピードで。

🌷 3年前のわたしへ

「一生、みんなと同じはできない」と覚悟していた、3年前のわたし。

あの日のわたしに、年長5月の運動会の景色を、そっと見せてあげたい。

息子は、「みんなと一緒」にたどり着きました。
あのとき覚悟したことが、いい意味で裏切られた瞬間でした。

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